…④の続きです。
色々検査
大きな病院に行った後私の手術が決まった。手術に際して色々確認することがあった。まず。この喉の腫瘍は単体のモノなのか、他に核となる病原体がいてそれが転移してできたものなのかを調べる必要があった。そのため、病院に行ったその日に採血・より詳しくレントゲンの撮影・尿検査をした。それに加えて次来る際にCTも撮ると言われた。これらの検査を元に手術を本当にしてよいのか判断、最終確認するとの事だった。
改めて私の手術の内容としては2つの事をする。一つ目は、折れてしまっている背骨がこれ以上悪化しないようにその両隣の背骨にブリッジを架け、背骨の負担を減らすこと。もう一つは腫瘍の一部を採取することだ。というのも、のどの腫瘍は背骨の近くにありその辺りは神経が沢山通っているため一度にブチッと取り除いてしまうと周りの神経が壊れ手術後に体のどこかが麻痺する可能性があるらしい。そのため慎重に最初は一部を採りその腫瘍の性質を調べるようだった。
次回のCT検査まで私は普通に生活していいんですか?と先生に尋ねたのだが、ヘドバンやジャンプなど今折れてる背骨がより悪化することさえしなければ日常生活は普通にしててよい(安静が一番だが)と言われ、腫瘍があっても(?)普通に生活できるのがなんだか不思議だった。
余談:検査の時はタンクトップが良い。
レントゲンとCTを撮るときはまず、金属のモノは機械が反応してしまうので良くないらしい。女性で言うとブラジャーのホックや調節部分が引っかかる事があるみたいだ。それだけでなく、レントゲンではスポーツブラやカップ付きインナーのカップの部分も薄っすらと写ってしまうことがあるらしい。なので、ブラジャーは脱ぐ前提で行くのをおススメする。私はいつも翌日レントゲンやCT検査があることをすっかり忘れて沢山重ね着をしていってしまい、着替えるのが大変になる(笑)
また、病院から渡される着替えがめちゃくちゃ布が薄い事が多い。実体験として、CT検査の際に看護師さんから「上半身さ中脱いでもらってこれ(渡された着替え)に着替えてtシャツとか着てもらっていいですからね~」と言われたので着替えたのだがそのような日に限ってフード付きの分厚めなパーカーを着てしまっておりtシャツがなかった。そして、渡された着替え着が薄すぎて何とは言わないがそのまま更衣室に出られないくらいスケスケだった(笑)
しかたなく、すけすけの着替えを着てその上にフード付きのパーカーを来たのだが、フードのヒモ先が金属のような金具がついており“これはCTとかレントゲンだと反応してしまうのではないか….??、でもこのパーカーを脱いだら丸見えだし。レントゲンとかCTとか仰向けになる事が多いから余計に透けちゃいそうだよな….”と内心大焦りをしていた。
そのままCTの検査室に入り、先生に「コレ(フードの金具)って大丈夫ですかね?」と聞いたところその金具がついてるヒモを顔のあたりに伸ばして「う~ん、大丈夫ですっ!」と言われた。よく分からないが、顔周りであれば金属系(?)のモノも大丈夫なようだった(CT検査の場合)。しかし、変に冷や汗をかきたくないのでレントゲンやCT検査があるときは厚手のロンTやTシャツを着ていくことをめちゃくちゃおススメする!!!!
え、私って投影剤アレルギー?!
2回目の通院で私はCTの検査をすることになっていた。CTが何なのかよく分からないが体をスキャンして喉の腫瘍以外に異常がないか調べるようだった。そして、このCT検査にはもう一つの目的があった。
それは、私の体は造影剤が使えるかどうかのテストでもあった。どうやら私が手術をする場所である背骨付近には沢山の血管があり、そのまま手術で背骨を切るとものすごく出血するらしい。そうなると血のせいで、のどの腫瘍が見えず手術の目的が果たせないかもしれないようだ。なので、背骨付近の血管に栓をするのだがその時に造影剤を使うことになる。だが、たまに造影剤にアレルギー反応がでる人がいるのでCT検査にはそのアレルギー反応があるかの確認をしていたのだ。
いざ自分のCT検査の番が回ってきた。名前を呼ばれてCT検査室に入ると、ドーナツの形をしたモノの先に寝る所がついているCT機械があり私はそこに看護師さんの言う通りに寝ころんだ。まずは造影剤なしでドーナツの下を行ったり来たりして全身撮影してから、次に造影剤を入れて撮影をすることになった。看護師さんに言われるがままに右腕を出し針を刺されて、モニターを見せられた。そのモニターには今どのくらい造影剤が入っているのか確認できた。「造影剤入れると体がカッとする事があるんですけどそれは通常な反応ですからね~。でも、目が痒くなるとか呼吸が苦しいとか以上があったらすぐに教えてくださいね~」と言われた。造影剤が体に入りモニターの数値もどんどん高くなっていった。右腕には投影剤を入れた針が刺さったまま「はい、じゃ撮影はじめま~す」そう言われて自分の体がドーナツの中に吸い込まれて行った。その時にものすごく体が熱くなったのと同時にくしゃみが今にも出そうだった。
CTの撮影中は息を止めなければならないのだがなんと13秒も止めろとモニターに表示されており、くしゃみをする寸前だった私は“無理だ….我慢できん。くしゃみが出そう….!!!!”とこらえていたのだが、無理だった。残り3秒ぐらいでくしゃみ3連発をかました。看護師さんや、何かあった時用に見守っていた放射線科のお医者さんが私の元に駆け付けた。「大丈夫ですよ~。痒いところありますか~?」と聞かれ、「のどのあたりに違和感があります、、あとくしゃみが止まりません、、、。」と言うと、「おそらく投影剤のアレルギー反応ですね。抗アレルギー剤を投薬しますね~せっかく管繋いだまんまだからそのまま腕からいれちゃうね~」と言われ何だかよく分からないが抗アレルギー剤を入れてもらった。
その後、「少し横になってアレルギー反応の経過観察をしましょう。」と言われ看護師さんに連れられるがま近くの休憩室で横になっていた。両親も一緒にその休憩室に連れてこられたのだが、横になっている私を見ながら“私一度も造影剤でアレルギー反応出た事がないのに、なんて敏感な体なの~”といじられムカついた(笑)
くしゃみや喉の異変は投影剤を入れた直後だけだったので、個人的にはアレルギーというほどなのかな?と思ったりもしたのだが両親は何も反応がでないといっていたので、やはり認めたくないが私は軽い投影剤アレルギーのようだった。
全ての検査を終えて….
レントゲンやら採決やらを終えて先生から検査の結果とくに腫瘍以外に異常はない(造影剤アレルギーではあるが)と言われ、私が手術をする事が確定になった。“何度も来させて申し訳ないんですけど、次回は放射線科の先生からの説明と口腔検査をしてもらいます。”と言われた。
前にも言った通り背骨辺りは血管が多いので、そこの辺りの血管に栓をして出血の量を減らす作業を手術の直前にする。その作業は放射線科の先生がするのでその説明をするらしい。また、虫歯があると手術後に感染証として肺炎のリスクが上がるらしい。なので、一回病院内にある口腔外科に行く必要があるみたいだった。
手術を受ける事が決まり今まで骨折すらしたことのない私は、じわじわと恐怖心が胸の中で積もっていく感覚があった。
入院前のラスト健診
まずは放射線科の先生から手術前に行う処置についての説明を1時間程度受けた。とても優しそうかつ穏やかな先生で手術が怖い私はこの先生なら必要以上の不安を煽られることはないだろうなと思い安心した。
次は口腔検査なのだが、次の時間まで2時間ぐらい時間があった。
おなかが空いたので病院内のコンビニへ行き、おにぎりを買って近くのベンチで座っていた。
お昼の時間だったので、白衣を着た先生や看護師さんが速足でコンビニに行き即決でお昼を買っている姿を見ながら、暇な私はスマホでドラマを見ていた。
今まで親と一緒に病院に連れ添ってもらっていたので一人でおにぎりを食べている時間はなんだか心細いような気分だった。親と特別仲が良い訳でもないが、やはりこのような時には一人でもいてくれると心強いもんなのだな。と私はまた一つ痛みを学んで強くなった気分だった。(?)
13時30から口腔検査だったので、13時過ぎくらいに暇な私は口腔外科の受付へ向かった。
受付が終わると数分で私の名前が呼ばれ指定された診察室へ行った。こんなに早く呼ばれるならもっと早く受付しても良かったかもと内心思った。先生の言われた通りに歯を見せると「あ、歯とっても綺麗だね~。うん、いいよ。」と言われた。それから先生に風邪を引かないようそして虫歯にならないようにうがい薬を処方してもらい、その日の全ての診察が終わった。
次はいよいよ入院だ…。
….次回に続く
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