ぎっくり背中かと思ったら悪性腫瘍が見つかった話③

エッセイ

….前回の続きです!

セカンドオピニオン整形外科

父親との大喧嘩の後へそ曲がりな私は余計に意固地になって他の整骨院にいったら治るはずとまたまたgoogleで整形外科を調べ口コミの良い整形外科に行った。

そこの整形外科は美容系の施術も行っている病院だった。先生も肌がツルツルかつヒアルロン酸を顔にいれてそうな顔をしていた(失礼)。そこでも(やぶ)整形外科と同じように首・肩とひじのレントゲンを撮った。美意識高い系先生はレントゲンを見て「首や肩、しびれている左手とひじに異常は見られないんだよね~」と言われた。その後肘を触られて「ココ痛い?」と言われ「….はい、痛いです。」と答えた。「ついでに握力も測ってみよう!」と握力測定機を渡されたのだが、測らなくても分かる。日常生活において全く左手の力が入らないのである。とりあえず言われた通りに握ってみるがやはり全く力が入らない。「…力が入りません」と言い訳(?)をしてみると、美意識高い系先生は「だろうね~、でも頑張ってみて!」と言われてとりあえず頑張って握っているフリをして「はい、こんな感じです。」ともはやただ触れただけの握力0と書かれた握力測定器を先生に返した。「右手も測ってみようか」と言われ右手も測ってみたところ握力7だった。そうなのである、左手の痺れが出て握力がなくなっていくと同時に右手の握力も少しなくなっている感覚が自分の中であった。

先生は「肘部管症候群だと思います。お薬出しておきますね~」と言われた。(やぶ)整形外科では病名を言われなかったので、病名を言われるだけでも何だか安心感を覚えた。「いや~整形外科医なら肘部管症候群は分かると思うんですけどねぇ~」と美意識高い系先生は若干(やぶ)整形外科の先生をディスっていた(笑)その後リハビリをしていってくださいと言われ、肩や首をほぐすマッサージと肘に超音波を当てるリハビリをして、お薬を貰って帰宅した。

この整形外科では診察とリハビリが分けられており、診察がない日でもリハビリに何度か行っていた。私を担当してくれたリハビリの先生は少しおねえな雰囲気の先生だったのだが敏腕リハビリ師だった。2回目のリハビリで私が首を動かすと手の痺れがひどくなることがあると言うと、「それは肘や手が悪いんじゃなくて首に何かあるかもね~」と言われ体全体をストレッチしてもらうと「あなた本当に背中が固い。背中の固さを首がカバーしようとして肘や手に痺れが来てるのかもしれない。背中をほぐすストレッチを教えるから毎日してね。」と言われ、私もずっと首が悪いと思っていたのでこのおねえ先生信頼できるっ!と内心思っていた。

こんな感じでリハビリをしながら薬を飲み生活していたのだが、肘の痛みや手の痺れが凄く改善することはなかった。薬が切れそうだったのでもう一度美意識高い系先生に診察してもらい、私の肘の痛みが改善していないこと、リハビリの先生は首が悪いと言っている事を伝えると「う~ん、一回MRI撮ってみましょうか。」と言われMRIを撮りに行くことになった。

はじめてのMRI

整形外科にはMRIを撮る機械がないので、家の近くのMRIが撮れる整形外科に紹介状を書いてもらい予約をした。その紹介状を持ってMRIを撮りにいった。

その整形外科は診察をする場所とMRIを撮る場所に分かれており、私はMRIを撮る場所に直接向かった。とても簡易的な場所でMRIとCTの機会がそれぞれ2つ設置してあるのと待合室があるだけだった。予約制にもかかわらず人が結構いた。少し待つと私の名前が呼ばれ、先生に持病はあるか、アレルギーがあるかなどの問診を受けたあと診察着に着替えてMRIを待機していた。

ついに私の番が来てMRIの部屋に入った。「ここに寝てください~」と流れ作業的に言われ、ヘッドフォンを渡されMRIの空洞の中に私は押し込まれていった。

初MRI、、、怖すぎる!!!!ガシャガシャと大きな音がするし、なんせ狭い。閉所恐怖症の私はパニックになりそうなくらい苦手な作業だった。ヘッドフォンからクラッシックが流れてくるものの、聞いた事のないアップテンポなクラッシックで私のパニックになりそうな気持をむしろ助長するようなBGMだった。せめてどうぶつの森とかほのぼの系のBGM にして欲しいとバクバクしている心臓を深呼吸で落ち着かせながら思った。

何十分かした後、「はい、お疲れ様でした~」とまた流れ作業的に起こされた。「今撮ったMRIをCDに焼くので待合室で少々お待ちください~」と言われ待合室で待機していた。数分後に名前を呼ばれ会計を済まし、CDの入った封筒を貰い私の初MRIは無事に終わった。

MRIの費用がどのくらいなのか分からなかったが脳のMRIを撮ったことのある友人が1万円弱はかかったといっていたのでそのくらいかかるのかな?と思っていたのだが8,500円くらいとやはり中々のお金がかかった。私はケチなので街中のコンビニでのコーヒーを買うかどうか5分くらいいつも悩むのだが、それよりもこの謎の病気の方がよっぽど出費がかさむわ!!!!となんだか悔しい気持ちになり、やはり健康が一番コスパが良いと思った。

突然の電話

MRIを撮り終わり家でゆっくりしていた時に美意識高い系先生のいる整形外科から電話があった。「あのMRIを本日撮ってもらったと思うんですが、緊急で話したいことがあるので今からか明日病院に来てもらう事は可能ですか?」と言われた。

、、、絶対にMRIで何か異常が見つかったのだなと嫌な気がしていた。「明日の朝いきます!」と告げた。その日の夜は私のどこにどんな不調があるのか、どの程度の不調なのか気になってあまり眠れなかった。

…④に続く。

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