ぎっくり背中かと思ったら悪性腫瘍が見つかった話①

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ぎっくり背中初体験…♡⁈

私は大学を卒業後1年留学した後日本に帰国した。なので既卒という状況で就職活動をしていた。
どこの業界も人手が足りないという割には全く面接はうまくいかない状況だった。その日もリクルートスーツを着てオンラインで面接を受けていた。やっと長い面接が終わり立ち上がろうとしたら背中に激痛が走った。「あ,,,これはぎっくり背中だ,,,」。

ぎっくり腰はよく聞くが、ぎっくり背中はあまり馴染がないと思う。肩甲骨の後ろや広背筋の全てが激痛。立っても座っても寝ても背中に激痛が走った。夜寝る時も寝返りをうつ度に体に激痛が入りまくり悶絶していた。そして朝起き上がろうとするのが一番しんどかった。ぎっくり背中の一番痛い部分が起き上がる筋肉に集中していた。「これは早く病院に行かねば、、、」

ただどこの病院に行けばよいのか分からなかったので母に尋ねると「整形外科でいいんじゃない?」と言われたので言われた通りに整形外科に行った。

町の(やぶ)整形外科

私が行った整形外科は家から一番近い整形外科だった。
病院内はマスク必須でマスクを持ち忘れた私に対して睨みつけるかのような威圧感で受付のおばさまに「マスクありますか?」と言われとても怖かったのを覚えている。保険証を出すと「あぁ、その保険証期限切れてて使えないですけど。」とまたぶっきらぼうに言われた。

私は久々の病院だった。行き馴染みのない病院でマスクを忘れ、保険証の有効期限が切れているというとても情けない状況だった。母親にすぐさま電話して無事新しい保険証を取ってきてもらった。いやしかし暑い、、、。おじいちゃんおばあちゃんしか来てない整形外科は冷房の効きが悪く診察待ちのマスクの下は汗でびっちょりだった。

その日はとても混んでいて1時間程待った後診察室に呼ばれた。おじいちゃんだけど活き活きとした先生だった。自分の症状を伝えるとレントゲンを撮らされた。レントゲンの写真をみながら「う~ん、首は案外悪くないんだよね~若者によくあるストレートネックでもないし。。。」と言われ病名を言われないまま、そそくさと筋肉を緩める薬と鎮痛剤、胃薬、シップを処方されリハビリ(機械で肩を温めた)をしてその日は終わった。

処方箋を持って薬屋に行く道が溶けるくらい暑かった。

治るどころか手に痺れが出てきたのですが、、、

1週間分の薬を貰い日々を生活していた。段々と背中の痛みは良くなりつつあった
初めは背中全体が痛かったが今は痛みが点々とある感じで特に右の肩甲骨のあたりが痛かった。
私自身も筋肉のこわばりや炎症がなくなれば、このぎっくり背中も良くなると思い1週間が経った後病院に行くことなく放置していた。

病院に行き薬を処方してもらってから1週間がたち2週間が経とうとした頃、左手が痺れ出した。最初は優しく左手がしびれていたと思う(正直記憶があいまい)左手に痺れがあり母に相談したら「もう一回病院に行ってみれば?」と言われたのでまたあのおじ・おば整形外科に行った。

前と比べてスムーズに受付を終え、すぐに診察室に呼ばれた。先生は私が手のしびれがあると伝えると私の肩を触り腕を上げたり下げたりした後「こりゃ、あれだ。血液の流れが悪いからだ。な、そうだろ?」と強引に私の痺れの原因が血液の巡りが悪いということにした。正直先生の顔色を見て、「あ、先生も私のこの症状の原因が分からないんだな、、、やぶ医者めッ!」と思い、内心悪態をついていた。

また暑い中薬屋で薬を処方してもらいその血流が良くなる薬を飲んだのだが手に余計違和感を覚え、なんだかむしろ悪化している気がしたので薬を飲むのを止めてしまった。

その間にもどんどん痺れはひどくなりおまけに握力もどんどん下がっていった。靴をしまおうと左手で持とうとしたのだが、手が靴の重さに耐えきれず落ちてしまう。冷蔵庫を片手で開けられない、、、すっかり左手は使えないものになっていった。

その姿を見て超超超心配性な父は「MRI撮った方が良いんじゃない??」と言ってきて、
私はただのぎっくり背中なのに大げさだな~と父の話を煙たく思いながらスルーしていた。

②に続く…

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